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山菜というと春の若芽を食べるものや秋になる実を食べるものが一般的です。しかし、一見何も無さそうに見える冬にも山野には食べられるものが溢れています。そしてその代表的なものが「春の七草」と言えるでしょう。
「春」のと冠されていますが、これは七草粥を1月7日に食べることからも分かるように旧暦の春(1月から3月)を指していますから、これを太陽暦に合うように表現すれば「冬の七草」でしょうか。
つまり春の七草は冬にも食べられる菜のことなのです。スズナとスズシロは大根と蕪なので実質的には5種類です。その5種類は…
せり=セリ
なずな=ナズナ
ごぎょう=ハハコグサ
はこべら=ハコベ類
ほとけのざ=コオニタビラコ
になります。実はどれもそこらの道端に生えているような植物です。特に田んぼのあぜなどに生えていることが多いように感じます。一見、枯れているようにも見えるのですが、よく見るとくすんだ緑の葉をつけていて、それはちゃんとそれらが生きていてじっと冬の寒さに耐えている証拠です。今年の七草はスーパーに売っているパックではなく自分の手で摘んだ七草を粥に入れたいものです。ちなみに、ほとけのざはシソ科の方のホトケノザと誤解しないように注意してください。コオニタビラコはこの中では一番なじみの無い山菜なので最初のうちは見分けるのが難しいかもしれません。
春の七草以外にも冬の荒野には、山菜たちがひっそり息づいています。カラスノエンドウは冬のうちから元気にツルを延ばし始め、ギシギシは新芽をひっそりと抱いている…。とくに、真冬でも水の流れる場所は気温があまり下がらないので植物も冬を越しやすく冬の山菜も穴場といえます。
山菜には(きのこにも)オフシーズンは存在しません。冬も山菜を探して家の外へ出掛けてみませんか?